あの世に恋はあるか?

「死語の世界で恋をして」という本を読みました。筆者は霊感がありその系統の本を何冊もかいています。僕のように62になっても独身ということになれば、あの世で恋人を見つけるしかありません。筆者は、そこであの世で恋をする登場人物で描いています。

婚約をしている女性がいるのに交通事故であの世に往ってしまったという想定で筆者はあの世の恋を説明しています。まずあの世に往くと夜はありません。太陽系を突き抜けるからでしょう。神の光で年中明るく、眠くもなりません。時に精神的にひどくくたびれた時に眠くなる程度です。また幾ら歩いても疲れません。またお腹が減ることもありません。食べる必要がないので職につかなくても生きてゆけます。お金もないようでした。

一日中明るいので日にちが経つという時間の意識もなくなります。また、思うだけで家を建てることが出来ます。また、肉体はないので自分で幽体を変えて外見を変えることが出来ます。おばあさんで死んでもあの世に往くと、肉体はないので、ある程度自由に幽体で姿を変えるので若い娘さんになることもできます。しかし、故意に幽体を変えても、本当の姿を変えるには自分の意識を美しくしないと真の姿は変わりません。

あの世では好きなような姿に一旦は変えることが出来るので綺麗な人ばかりいるそうです。主人公もあの世の女性がみんな美しいので、何人かを好きになって複雑な関係になってしまいます。しかし、あの世の身体では生殖活動がなく、子供は出来ません。子供が欲しければ、身分の高い人に頼んで養子を貰って育てます。ですから恋愛も触れあいはありますが少しこの世とは違うようですが詳しい記述はありませんでした。

主人公は何人かの女性に恋をしてしまいます。想いは口に出さなくてもテレパシーで全て分かります。そして、主人公とつき合った女性が何人かいて、女性たちが集まって話し合いをしたりします。これは、この世と同じだなと思いました。

人間を導く指導霊がいます。困ると指導霊を呼ぶとある程度対処の仕方を教えてくれます。その反対に悪魔のような魂もいて、主人公を悪の道に導こうとします。神に祈ると大きな進歩につながります。そして指導霊に好かれます。普通霊界に来ても神に祈る人は余りいないようです。彼は日本人の多いサークルにいるようです。

時間の観念も空間の観念も薄く自分の意識で所属するサークルが変わって行きます。自分の意識が高くなればなるほど高い世界へ自然に移されていきます。その逆もあります。とにかく自分の意識が環境の全てを変えてしまいます。

意識の高い霊は神に仕えたり、ボランティア活動をしたりして地球人類を助けるような活動をします。意識の低い霊は益々自己中心的になりそのような社会へ向いていきます。

恋が成就してもテレパシーでみんな分かっていますから、人に公表などしなくても自然と二人で暮らすようになります。気が合わなくなれば自然に遠くなります。意識の低い人が高い人のいるところに行くには相当な困難があります。住んでいる社会が違うからです。高い人は低い人を助ける指導霊のような活動もします。とにかく類は友を呼ぶ社会が霊界です。そしてこの世の自然界のようにお腹が減ったりすることもなく、お金がなくても生きてゆけますが、次第に社会に奉仕するような職業に就くようになっていくそうです。就かない人は一人でぼんやりしています。全ては心次第だということです。

筆者のことは余り知りませんが、水間霊界学という研究をしているそうです。大体五井先生と言っておられることと大きな違いはないと思いました。神や神の化身の人とは祈りで通じて、指導を受けることも出来るようです。




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