力だけしか認めない世界情勢

主要諸国20国会議が中国の杭州で開催されました。第一回の会議は中国で行われました。国際ルールを守らない無法者中国で第一回の会議が開かれ習近平が中央に立ちました。

これを見て、国際政治は法より力を尊重していることを痛感しました。アメリカでもドイツでもよいのに何故中国が選ばれたのか?それは力を持っているからです。その力とは軍事力です。軍事力即政治力になります。

日本は世界からは何ら尊敬されていないと感じました。安倍さんと習近平の間で二国間の会談が行われましたが、習近平は南沙問題に干渉するなと安倍さんに言っています。習近平は安倍さんを舐めきっています。何故でしょうか?日本には国相応の軍事力がないからです。

今尖閣で日中が戦っても日本の勝ち目はありません。軍事力で5倍の差を空けられています。ハイテク化では二本の方が上ですが、長期戦になれば中国が勝ってしまいます。では何故中国は尖閣を占領しないのか?それは日米条約が生きているからです。オバマさんは中国を嫌っているためにアメリカの介入を予想しています。

しかし、既に今年の11月上旬にアメリカの大統領選挙があり、日米安保条約に否定的なトランプとある程度肯定的なヒラリーとが戦います。予想は五分五分で全く結果は予想できません。二本の政界でも経済界でもかたずを飲んで見守っています。

今まで日本はアメリカとの軍事同盟の元でやってきました。自衛隊も世界で七番目の軍事力を持っていますが、中国にはかないません。特にサイバー攻撃の上では中国とは大差をつけています。幾ら日本のハイテク化が進んでいても、サイバー攻撃を仕掛けられたら攪乱されてしまいます。日本の軍事力が甘いのは今までアメリカに頼りすぎたからです。しかし、もしあのトランプが大統領になれば話しは全く違って来ます。日米条約はなくなり、在日米軍も引き上げる可能性もあります。

そうなれば、日本は自力で中国と戦わねばならず、勝機はまずないと言わざるを得ません。日本のハイテク集団が勝つというシミュレーションはあっても、短期戦だけで長期戦に持ち込まれたら武器弾薬兵員とも尽きてしまいます。

なんでこんなになってしまったのか?それは国防をアメリカに頼ってきたからです。アメリカが助けてくれるという甘い認識があった為に、軍事力を最低限にしてしまっていたからです。海外の目から見れば、日本は独立国ではなくアメリカの属国と思われています。

主権を持った真の独立国は自分の国で自分の国を守るのが当然です。その当然すぎることを日本は怠ってきたからです。現在のように、欧米中ソが力で対立してくると、二国間の同盟などはいともたやすく消えてしまいます。まして、日本の様に金持ち大国がアメリカに守って貰うというのは笑止千万で、何処の国も日本を尊敬はしてくれなくなります。

日本は長い伝統による民度の非常に高い国で、治安の良さ、犯罪の少なさ、健康保険や生活保護などの福祉の先進国でもあります。警察の権威もあり、犯罪の取り締まりも世界一を誇っています。また、世界貢献においてもNO1とも言っていいような善良な国です。しかし、独立国としての自分の国は自分で守るという一番大切な主権を疎かにしてきたために、中国に舐められてしまっているのです。他の諸国も特に欧州は段々と中国よりになってきています。

今回の主要国20国会議が中国で開かれたのは、中国の国力に見合う対応がなされたとしかいいようがありません。元々白人は力でアジアを支配してきました。その支配権を中国に認めていると言ってもいいような対応です。白人は今も昔も力しか認めませんでした。その際たる国はアメリカです。ヨーロッパはアメリカに力が劣るため欧州連合が出来たわけです。欧州連合が出来たためアメリカと欧州は力で対等にんりました。そして、ロシア、中国も対等になってきました。

日本などはアメリカの属国ぐらいにしか評価されていません。ついにトランプが出てきて、金持ち日本を守るのはまっぴらごめんだと言い出したのです。これはアメリカ国民の民意でもあります。金持ち日本の面倒を見るなどまっぴらごめんだというのがアメリカ国民の素直な意見です。

このままで行くと、いずれ日本は中国に支配されるときが来ます。そして、アメリカも他のどの国も日本を助けようとはしないでしょう。甘えん坊の日本など誰も尊敬していないからです。櫻井よしこさんが、今こそ日本は「日本よ決断せよ」と国民に訴えています。今ここで決断しなければ、日本は中国の支配下に置かれる可能性があることを背景にして、櫻井よしこさんは訴えているのです。日本の若者を中国人の支配下に置いてよいのですか?永久に取り返しが付かないことになります。日本の国は日本で守る、こんな当たり前なことが実行できなければ、国家の主権はありません。

核兵器は日本が世界で最初の犠牲になった国ですから、アメリカに訳を話して、核の傘に入れて貰っても諸外国は納得するでしょう。核兵器は抑止力でしかありません。核戦争になれば、地球が滅びるぐらい誰でも知っています。しかし、通常兵器は日本独自で独立を十分守れるような力を持たないと、尖閣沖縄諸島などはいとも容易く中国領になってしまいます。中国領になれば、中国と全面戦争をするしか返還は不可能になってしまいます。そんな軍事力は日本にはありません。今こそ決断しなければ、大きな失敗を日本の子孫に残すことになります。日本を守ってくれている神々にも申し訳のないことになってしまいます。

日本は戦後の焼け跡の時代ではないのです。今や経済力、技術力は世界一と言っていいくらいの先進国になっているのです。自分の国を自分で守るのは当然のことです。五井先生は平和憲法は天から与えられたもので、金科玉条にしなければいけないといわれていますが、五井先生がなくなった1980年代は冷戦の終結した頃でした。今の世界情勢とは全く違います。

五井先生は仰っています。真理を人に押しつけたら邪教になる。憲法9条を守らなければいけないとむやみに人に押しつけたら邪教になります。いくら素晴らしい教えでも、人に押しつけたら邪教になると仰っているのをよく考えて我々は行動しなければいけません。

子孫に大きなつけを残さないよう冷静に判断するなら、五井先生も赦して下さるでしょう。幕末の尊皇攘夷運動と同じと考えてもよいと思います。天皇家と日本国を守る為にも、今日本は闘わなければいけないのです。もう平和ぼけしている時代ではないのです。危機は日本に迫ってきているのです!




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