内なる自分を開く


                                                         内なる自分を開く

人間はとうして神の子なのか

人間は万物の霊長であり、神の子であるということは真理なのです。しかし、私たちの人間というのは、神人、あるいは真の人であって、現在の人類というものは、本当の人にはなりきっていないのです。人間神の子というのは、進化しきった時の名称であって、いまだ神の子の姿を本当に現してはいないわけです。p56


ですからこの世に於いて、自分だ自分だという悪い癖をなくせばなくすほど、空になればなるほど、その人は立派な神の子、いわゆる神人になるわけです。p64

神愛の代行者

神に頼らず、守護霊守護神に頼らないで、自分で本心を出そうというのは難しいわけです。ですから、出来ないところ、足りないところを「守護霊様・守護神様お願いいたします、私はなんにも出来ません。肉体人間の私は罪悪深重の凡夫で、実践しようと思っても、つい迷うから出来ません。どうかよろしくお願いします」というへりくだった気持ちになって、守護霊様・守護神様に任せるんです。p97

例えばある人のことを思っている。けれど20パーセントしか思えない。ところが守護霊・守護神様よろしくお願いしますと頼んでいると、自分の守護霊様・守護神様の方から向こうの守護霊守護神様に力をかすわけです。肉体の自分は20パーセントの力しかないけれど、守護霊様・守護神様のひびきが50パーセント加わるから、合計70パーセントも向こうに力がゆくわけです。p98

何も人に言うことはないから、自分の心の中ではいつも守護霊様・守護神様に頼って、自分の行いを人に頼らなければいい。目に見えることでは自分で一生懸命やっている。ただ心の行いで、自分に出来ない手に届かないような愛の行いや勇気の行いなどは神様にお願いする。そういう生き方をすれば、恥ずかしくはありません。
p98

皆さんの祈りというのは、先祖のためにも、子孫のためにも、人類のためにも、絶大な効果を発揮するのです。やがて自分の本心がそのまま開いて、日常茶飯事、何にも苦労せずよい行いが自然に出来る、愛も自然に深くなるということになるのです。p100

その人に一番都合のいいように過去生の因縁が消えてゆく姿となっている。うまく守護霊様が消して下さるんだから、何が出てきても、自分にとって一番いい状態として出てきているんだ、軽く出して下さるんだというふうに感謝して、守護霊守護神様と一体になって生きるということが大事です。

守護霊・守護神と平和の祈り

常に守護霊・守護神様と一体になって平和の祈りをしていれば、守護霊様・守護神様の位が知らないまに高くなっていき、肉体の自己を守護する力が強くなっていきます。それをしっかり胸の中に入れておいて下さい。p119

真の救われと消えてゆく姿

信仰の薄い人も救われているのです。ただ救われていることを自覚しないだけで、信仰の厚い人は救われていることを自覚する。どうして信仰が薄くても救われるかというと、本来に人間は神の子ですから、救われるも救われぬもない、初めから救われているのです。p166

自分が甘いものを好きだとすると、人には甘いものを食べさせようとする。自分がこれが好きだとすると人にもこれを
得させようとする。人の因縁因果の世界を知らないから、自分の波の中に引き込もうとする。そうすると、それがよいことだと思っていても、返って向こうは余計なことをするな、ということになる。それで恨まれるんですね。p170

消えてゆく姿の行じ方

この世というものは、自分では何にも消せない、自分で消すものは一つもないのです。みんな守護霊守護神様が消してくれる。消そうと思っても思うそばから出てくる。・・・そういう経験がありますね。それは自我なんです。力みというんです。よほど強い人を除いて、普通一般の人では消すことが出来ない。そこで私(五井先生)は、消してゆく姿ではなくて、消えてゆく姿というのです。p190

祈りの真髄

病気になって、その苦しみの中から魂が立派になることも随分あります。ですから病気をすることが必ずしも悪いわけではありません。過去生の因縁の消えてゆく姿として病気をするかも知れません。あるいは人の想いを受けて病気するかも知れない。どういう形で病気するとしても、病気になったらなったことがいいんですよ。病気をしている間に何かを悟る、魂が錬磨される、ということが大事なんです。p201

本心を開く

如何なる事態が起こっても、病気が来ようと、災難が来ようと、どんなことが起ころうと、心が動揺しない、ああ私は神様に護られているから、一番いい立場で現れているんだな、というふうに観念出来るようになることが、宗教の極意なんです。p256

現象利益がチョコチョコ与えられるのもいいけど、チョコチョコ与えられない場合は、ああ私の本心を深く深く開くために、神様が導いて下さるんだとそういうふうに思えばいいんです。そうすると益々本心が開いて来るのです。p257

神様の方では、神様の御心に合う、神様の御心に波長が合うことによって、その人が本当の富を得、本当の幸せをつかむ。その仲立ちをして導くのが宗教家であるわけです。p258

自分の中から神の子の力が出せないと思ったら、じゃ五井先生を信じよう、五井先生の言うことは間違いないから信じよう、と信じればいいんです。p268

悪が現れたり、不幸が現れたり、自分の中に嫌な想いが現れたら、過去生の因縁としてパッと切り離さなければいけない。それで消えてゆく姿にして、お祈りの中に入れてしまう。今の自分は真のことばかり思うのです。その一番いいのが世界平和の祈りなのです。p271(完)


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